XPでのOver2TBのやり方(Advanced Format Technology無しHDDにおいて

まあ、タイトルからしてとてつもなくゲームから外れていたりしますが
そこはご愛嬌という事でw

さて、今回実は色々とテストをしておりまして
その結果分かった事があり、私だけのみじゃもったいないという事で
公開する事にしました。
(実はそこまで大したことではないと思うけどね☆)


8月某日頃

RAIDカードが逝かれちゃって、今まで使っていたRAIDができなくなったなぁ・・・・。」 「お、最近のHDD安いな〜〜〜〜」 「2TBのHDDも安くなった事もあり、ちょうどマザーボード上にRAIDがついている事も あるからどうせなら沢山買って大きいHDDにして便利に使おう〜☆!」 という事を目論んで、HDD(2TB)を4台購入しました。 しかしこの後、悪夢が始まったのです。。。

悪夢の始まり

さて、買ってきたHDDをそそくさと繋いで マザーボード上のBIOSRAID構成にしました。 ※前回まではRAIDカードを使っていましたが、今回は出費を抑えるため Intel Matrix StorageにてRAIDをして1つのボリュームとして作成。 その後、別のHDDにOSを入れて完了し、その後RAIDボリュームをフォーマットして使いました。。 めでたし・・・とは行きませんでした。。 その際に、実はRAIDボリューム(ドライブ)の容量を確認をしていませんでした。

11月某日

ある日、ふとRAIDボリュームを見たら・・・・ 「なんじゃ、こりゃーーー!」 そう、容量が変な数値を示していました。(パニクリました(^^;)) 896GB。。。馬鹿な・・。どう考えても8TBあるはずだぞ。。。 BIOS上で見ると確かに8TB。でも、OS上で見ると896GBでした。 そこで、ようやくネットで調べてどうやらXP上には1つのDiskが2TBの制限がある 事を発見しました。 「どうしよう」と途方に少し暮れましたが、どうやら2TB越えで使える方法がある らしいとの情報。 そこで、その情報を元に今回私の使用方法を一度整理しました。 ・2TB x 4 = 8TBフルで使いたい(必須)RAIDは8TBにする手段であり、必須ではない ・お金はこれ以上かけたくない という事でした。 ネットに落ちている方法はいくつかあり、それを元に考えると以下の通りでいける かなという事になりました
・まずは、ハードウエアRAID0にて4つのvolumeをつくり、それを何とかくっつける
やってみましたが。ダメ。 そもそもハードウエアRAID0は1台に対してRAIDができません。2台以上。 うーん。ほかには。。と考えると次に思いついたのが
・セクターを大きく取って突破してみる。
(参照:Over2TB-wiki@nothing) そこで、ハードウエアRAIDで1つのvolumeを作りそのセクターを大きくしてみました。 これもダメ。 そもそも、大きくしてもすでにDiskに現れてる時点の大きさ以上にはならない。 やっぱりダメなのかな。。ほかに書いてあるのはVistaとかだし・・ (参考:32bitOSと32bitハードウェアの2TB制限に引っかかる 2TB制限を何とか克服する術) OSを代えるしか方法が無いのか・・・とふと脳裏によぎりましたが、 何とか堪えて違う事を考えました。 「そうだ、ソフトウエアRAIDがあるじゃないか。。」 XP Proのみですが、このOSにはダイナミックディスクという方法があります。 これを使ってやってみる事に。。。したかったけど、はてさてハードウエアRAIDどうしよう・・・。 ハードウエアRAIDでは、元々1HDDにおいて一つのVolume作れない。。。という事があるので とりあえず、その定義をしないでやろう。。。 と考えていたのですが、OS上でIntel Matrix Storage Consoleを弄っているうちに ボリュームを解除してしまったらしく、Non-RAID Hard Drivesとvolumeが変わって しまいました(^^; それと同時に、4つのHDDが出現しました。。 (HD203WIがそう) まあ、こうなった以上はこれで勝負しようという事に。。 でも、ソフトウエアRAIDってなんだろう?? 使った事ないので、まずは調べてみるとどうやらXP Proだと3つの事ができるそうです。 ・シンプルボリューム ・スパンボリューム ・ストライプボリューム シンプルボリュームは、1台のHDDを1つのDiskとして使う。容量はフルで使える。 スパンボリュームは、複数のHDDを1つのDiskとして使う。容量はフルで使える。 ストライプボリュームは、2台以上のHDDを1つのDiskとして使う。容量は1/2で使える。 (参考:RAIDとダイナミックディスク ダイナミックディスク を試す。 WindwosXPダイナミックディスクでのRaid1構成方法 ダイナミックディスクでできること) ちなみに、ミラーボリュームとRAID-5ボリュームはXP Proでは使えない。。 いや、使えない事も無いのだがこれはちと別記する。(今回はあくまでも、別の話なので・・) さて、上記で考えるとどうやらスパンボリュームが最も(と言うか、これ以外無い)ので ダイナミックディスクのスパンボリュームで対応する事にする。 ここで、再度情報整理すると・・・ 1.参考を色々読むと、Diskに関しては2TBまでの容量制限がある。 2.1はMBRとLBAが制限をしている 3.GPTならこれは別に気にする必要は無い(起動ディスクに関しては別途問題あり) 4.Vista以降なら取り合えず問題ないらしい 5.Advanced Format Technologyなら問題ないらしい。 6.Intel Rapid Storage Technologyでは未対応 7.NTFSでは、実は256TBまで対応している(実際には256TBでクラスタサイズ64KBだと失敗する) 考えると、 とりあえずDisk1つに2TBまでしか作れないが、その制限を守ればいけるかもしれない。 という結論になりました。 そこで、 4台のHDDを全てダイナミックディスクにしその後スパンボリュームで結合させれば 上記の制限を守った上で、大きいディスクを作れるのではないのか・・・と。 だが、もう一つ気がかりがありました。 そう、アロケーションユニットサイズ 想定では、 「1セクターを大きくすれば、一つのセクタ上の読み込み枠は大きくなるため 動作が速くなるのではないのか?」 それと、 「本当に書き込めるのか?」 という素朴な疑問もありました。 そこで、早速実験しました。 まずは、ディスクの管理。 4つのHDDがフォーマットされていません。 未フォーマットのHDDを1つずつ右クリックしてダイナミックディスクにしました。 スパンボリュームにした後フォーマットしたいため、 まずはスパンボリュームにしたいDiskに対して右クリックし、 新しいボリュームを選択します。(1つのDiskで構わない) 次へ スパンを選択し、次へ ごちゃごちゃ出てきますが、利用可能なディスクを選択して追加ボタンを押していきます。 なお、真ん中のボリュームサイズの合計は見ない事(見ると間違っていると疑心暗鬼になる) 全て追加しました。でも、真ん中の数値変わってないしw。でも無視ww ドライブレターの選択。ご自由に。 さて、最大の山場アロケーションユニットサイズです。 結局、正解は規定値だったりしますが・・・。 で、全て完了。。後は次へを押すのみ。 フォーマットが始まりました。全てのHDDの数値が動きます。 ちなみに、ドライブの容量を見ると7452.06GBとなっています。 そう、成功です。8TBとして認識されています。 フォーマットが終了しました。 プロパティを見ると、こんな感じになります。 容量を使っているのは、ファイルをコピーして使えるかどうかを見定めました。 ちなみに、読み書き(アロケーションユニットサイズを4KBと2048バイトと64KB) 全てにおいて大丈夫でした。 アロケーションユニットサイズですが、実はこんな関係があります。 NTFS および FAT ファイル システムのデフォルトのクラスタ サイズ NTFS、FAT、および exFAT の既定のクラスター サイズ なので、実は規定値で大丈夫という事になります。 なお、調べるとアロケーションユニットサイズは大きくしても良くないらしい。 何故なら、1セクターが大きくなるとファイルを書き込んだ時に1セクターよりちょこっと出ると 1セクター分取られるので、容量が多く取られて空き容量が小さくなってしまうとの事でした。 なので、規定値が最も良いという事らしいです。 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2086470.html

まとめ

XP Proにおいて何もせずに2TBのHDD(Advanced Format Technologyがないもの) を購入した場合。 HDDを認識させた後、ダイナミックディスクにてスパンボリュームにして フォーマットすれば大容量のドライブとして使える。 という事になります。